H O K U D A I
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総長からのメッセージ

総長からのメッセージ

第20代 北海道大学総長
寳金 清博

1979年北海道大学医学部卒業、医学博士、脳神経外科専門医。アメリカ合衆国カリフォルニア大学デービス校客員研究員、文部省在外研究員(アメリカ合衆国スタンフォード大学・英国王立神経研究所)、札幌医科大学医学部教授、北海道大学大学院医学研究科教授、北海道大学病院長を経て、2020年10月より現職。臨床では、脳血行再建術、もやもや病の外科治療、研究では、骨髄幹細胞を用いた再生医療を専門とする。また、日本学術会議連携会員として、認知症に関する提言を行っている。

 

北海道大学への留学にご関心を持っていただき、誠にありがとうございます。

北海道大学は1876年、札幌農学校としてスタートしました。札幌農学校は、日本で最初期の 「学士号を授与する高等教育機関」です。今日、北海道大学は日本を代表する総合研究大学の一つとなっていますが、その歴史の中で4つの基本理念を培ってきました。すなわち、未踏の学問領域を探求する「フロンティア精神」、国際人としての素養を身に付け、多様性を尊重する「国際性の涵養」、人間形成の基盤を培う「全人教育」、そして、得られた成果を社会に還元する「実学の重視」です。

北海道大学には、世界各地から2,000名以上の留学生が集います。大学として、多様な文化的背景やバックグラウンド、その個性を尊重するよう努めています。異なる価値観への理解、多様性を尊重する教育プログラム、語学サポート、日本人学生・留学生の声を聞く支援体制を提供することで、留学生のみなさんが新たな視点を得られるような理想の研究の環境を実現いたします。

また、環境と人間の営みに直結した農林畜産業の学び舎として始まった札幌農学校の時代から、研究・教育活動を通して綿々と持続可能な社会づくりに貢献しています。SDGsは本学が本来有する理念を言い換えたものとも言え、北海道大学150年のDNAそのものです。THEインパクトランキングでは4年連続で国内1位を獲得し、2023年には世界22位にランクインしています。

北海道大学には、メインキャンパスである札幌キャンパスと、水産学部のある函館キャンパスがあります。都市の快適さと自然の美しさが調和した札幌は、日本人が住みたい街として常に上位にランキングされています。北海道大学周辺は、留学生とその家族にとって最適な生活環境が整っています。安全なキャンパス、快適な留学生宿舎などの住環境、多彩な食事オプション、交通インフラが発達し、文化的なアクティビティも充実しています。

北海道大学の理念に共感し、私たちの一員として一緒に世界の課題解決に向け、持てる力を発揮しようとするあなたを私たちは支援し、歓迎します。大学院での留学生活はわくわくしたり、楽なことばかりではないでしょう。ただ、ここには一緒に乗り越えてくれる仲間がいます。「フロンティア精神」が根付いている北海道大学で私たちとともに新しい道を切り拓いてきませんか。